社長メッセージ

「日本を美味しく」に込めた思い。

昨年、私たち王将フードサービスは「日本を美味しく」という新しいコーポレート・スローガンを掲げました。ここに込めたのは、王将を育ててくれたすべてのお客さま、先輩たち、後輩たち、そして日本という風土ぜんぶに恩返しをしたいという想い。「食」を通じて、もう一度“メイド・イン・ジャパン”を輝かせたいという願い。そして、王将で頑張る社員が誇りをもって心豊かに働けること。

全従業員の幸せを実現することへの誓いです。簡単なことではありませんが、全力でこの「日本を美味しく」を実現していきたいと思います。大きく出過ぎじゃないか?というご指摘も受けましたし、私自身もちょっと分不相応なのかな、とも思っています。しかし、王将という会社、私という個人に課せられた使命を考えたとき、もうこれしかない、と腹をくくって宣言させていただきました。

女性が活き活きと働ける企業へ。

さらに今年、王将は、経営理念の冒頭で「女性・男性参画による多様性を尊び」という一文を謳っています。王将というと、まだまだ男だらけの職場といったイメージが強いでしょう。実際、主力の現場に目を向けますと、やはり社員の中では圧倒的に男性が多い。女性の店長もおりますが、一割にも満たないのが現状です。女性の有職率は年々増加していますが、国が定めた配偶者控除見直し策や税制の問題なども追い風となり、今後ますます、女性の社会進出が日本の経済成長を牽引していくに違いありません。

もちろん王将の原動力としても、女性のパワーは不可欠。皆それぞれが持つ味の原点は、お母さん、おふくろなんです。日常食を生業とする王将には、女性ならではの味覚によるメニュー開発や、細やかな接客など、感性を活かせるシーンがたくさんあります。そういった、働き方の多様性、さらには、年齢や国籍などによる食の多様性も含め、時代とともに移り行く価値観に柔軟に順応しながら、ぶれない経営をしていく。そんな覚悟も込めて、新たな経営理念を掲げました。

外食産業の「当たり前」を壊し、全従業員の幸せを実現する。

外食産業は、長らく労働集約的な働き方が当たり前の業界でした。しかし、時代は変わりました。時代が変われば、従業員の幸せの基準も当然変わります。単に肉体を酷使するのではなく、短い時間の中で、より生産性高く、成果を得られる環境へと、進化・発展していかなければならない。今年の3月より本格稼働する東松山工場の新設には、そんな想いも起因しているのです。特に、調理をするまでの仕込み工程を機械化して省力化を行い、王将の強みである「オープンキッチンでの調理」にパワーを集約していく。設備投資をすることで、従業員の負荷を減らし、メニューの開発や資格取得に向けた勉強など、個々の将来設計に向けた有意義な時間を過ごしてもらいたいですから。さらに、労働環境の改善策として、昨年より月約2万時間相当の営業時間短縮および有給休暇取得推進に取り組んでいます。また、毎年実施している社員旅行ですが、昨年は6000万円の予算を投じて、海外コースの増加、日程増加など、更なる従業員の満足度向上に努めました。

“働くことが人生”ではなく、王将で働くことが、“自分の人生をつくり上げていく上での大切な手段である”と。従業員一人ひとりが、そんな風に捉え、前向きに活き活きと働ける環境づくりに、これからも挑戦していきます。

学生の皆さんへのメッセージ。

安心・安全な食材をお客様に食べていただくと同時に、日本の農業を守っていく。2014年に、一部の調味料を除いたすべての食材を国内産にした背景には、そんな狙いがありました。地方に行けば、そのまま生活インフラが残っているし、家賃も生活費も、都会の暮らしに比べてかからない。そんなところに仕事があれば、必ず移住者が増えるはずなんです。「食材の国産化」により農業を盛り上げ、地方に仕事を生み出していく。日常の食を扱う商売人としては、そういうところまで思考を巡らせ、実践していける企業に、王将を育てていきたいと思っています。そんなことも含めて、共に考え、取り組んでくれる若者がいたら、大歓迎です。まずは青森に行って、ぜひ一緒に、にんにくの収穫をしましょう(笑)。

飲食業に携わる身として、そういった川上から川下のことまで、すべて体験しながら、想いを持った若者たちに、王将を牽引していってもらいたい。たとえば、大学でシステムの勉強をしている方には、製造加工の現場で知見を活かしていただくチャンスもあります。企画に携わりたい方には、新たな王将ブランドとして、デリカのプランを提案していただいても構いません。一人ひとりが主体的になって、やりたい仕事をやってほしい。そうして、働くことが、個々の幸せな人生を作り上げていく上での糧になってくれたら、こんなに嬉しいことはありませんから。