キャリアステップ例

鍋が重い、でも投げ出すもんか

人と触れ合う中で生き甲斐を見つけたいと思い王将に入社したのですが、もともと料理はまったくやったことがありませんでした。大学時代は寮生活だったので自炊も未経験。最初は賄いでチャーハンやニラレバをつくらせていただいたんですが、筋肉がなく鍋も持てません。もうこれは数をこなして慣れるしかない。当時の副店長が横につき、食材を入れるタイミングや量を厳しく指導してくれたんです。つらかった。でも学生時代の部活を思い出し、途中で投げ出さないと心に誓いました。やがて、力を入れずに振るコツも見つけ、少しずつ進化していきました。今は鍋がいちばんの醍醐味であり楽しみですね。でも、忘れられないエピソードもあります。

こんな麻婆豆腐は食えない!

キッチンに入って1年くらいの頃、常連のお客さまにお出しした麻婆豆腐に「何だこれは、こんなものは食えない!」とお叱りをいただきました。関西にもしばらく住んでいらして、本場の王将をご存じの方でした。ダマになっていたり味が薄かったりしたようです。1年間の調理経験なんて、全然たいしたことなかったと改めて気付かされた瞬間です。落ち込みました。でも、よりよいものを出していかねば、と奮起。研究に打ち込む日々でした。その努力が実ったのか、1年半後同じお客さまから「この餃子は2番目にうまい」とお褒めの言葉が。1番ではないのですが(笑)、嬉しかったですね。今でも月に1〜2回はご来店され、カウンター越しにお話を聞いていただいています。

臨機応変な指示出しで職場に変化

入社2年目で、深夜責任者になりました。少人数なので店全体を見まわす必要も。指示を出すのは苦手でしたが、変わらなきゃダメと気づいたんです。ある時、オーダーが殺到してパニックになりました。自分でも手を動かしつつ指示を出し、臨機応変に対応したつもりですが、中には動いてくれないスタッフもいて。以後、もっと話す機会を持つようになりました。納得するまで話し合い、相手の意見も聞き。コミュニケーションがサービス業の基本ですから。時々、餃子だけ300人前をお出しするという60名さまの貸し切りが入ります。1800個の餃子をつくり、焼き、提供する。熱いファンのご要望に、我々も全力でお応えしています。やりがい、ありますね。

王将らしい、人情味のある店長を目指す

私の前任の副店長はとても厳しい人でしたが、料理の腕は絶品。鍋場に立つ姿に憧れも感じました。よく飲みに連れて行ってもらい、いろいろな話をしました。先輩後輩より、戦う同志のような感覚ですね。地道に頑張っている社員も評価してくれました。今は別の店で店長をやっていますが、自分も見習いたい。雰囲気のいい、親しみやすい店づくりが目標です。お客さまに積極的に挨拶してお声がけして、もっと近い距離で接したいですね。人と人のつながりが王将の強みですから、人情を忘れてはなりません。私は静岡県出身ですが、地元にはまだ王将がないんです。将来、そこに開店できたら最高。それを実現すべく、まずは店長になり毎日自分に磨きをかけなければ。