キャリアステップ例

ヘルプに来た店に、そのままずっと

王将の最終面接で、忘れられないことがあります。当時の渡邊常務(現社長)に就職活動の厳しさの他、自分が店長になったらどんなことをしたいか、いろいろとお話ししました。常務はとても親身になって聞いてくださり、この会社のよさを語られました。王将って男性的なイメージがあるけれど、自分も挑戦できるかも。こうして入社に至ったんです。最初の店に配属後2週間で今の店舗へヘルプに来ました。そしてそのままずっとこちらに。頼もしい女性の店長(ちなみに、今の社員は全員女性。こういう店舗は全国でもあまりないとか)。ここはフードコートだからキッチンの比重が大きい。やる気に燃えていました。その後の現実に愕然とするまでは……。

半年の壁。仕事、ほんとにできない

調理の仕上がりもスピードも、完全にアルバイトのスタッフに負けました。半年経った頃にぶつかった、大きな壁。オープン当初からいるスタッフはもうベテランで、鍋もけっこう振れるんです。店長に相談して、いろいろ教えてもらいました。自主練習もしました。賄いづくりでも積極的に鍋を振り、どうやったら上達するか考えました。二連(2つの中華鍋を使い同時に調理する)がなかなかできず、横について教えてもらったことも。気付いたらできるようになっていたんですが、その時の嬉しさったら!今では後輩の相談に乗ったりアドバイスなんかもしたり。1年目に教わったことへの恩返しですね。上司に恵まれていたと、実感しています。

フードコートならではのいろいろな模様

「小野さんがつくった料理、おいしかったわよ」と、ある時常連のお客さまに言っていただきました。嬉しかったですね。オープンキッチンなので、私がつくっているのもお客さまから見えるんです。その逆ももちろんあり、いただいたお言葉は糧として大切にしています。ここには「ホール」という職種はなく、センター(できた料理を出すスペース)までお客さまが取りに来ていただく方式です。そこへの出し方、レジの応対が「接客」です。調理のスピードもそれに含まれるかもしれませんね。こちらに入居している他のお店の方とは、挨拶したり情報交換したりのコミュニケーションを取っているものの、混雑する土日は集客面で負けていられません。有名店ばかりですから、当然真剣勝負です。

女も男も同じ。筋肉の他は

現時点では男性が多いのですが、王将は男女平等な会社です。ここのように社員全員女性というケースもあり、女性の割合は増えていくでしょう。男女で違うのは力くらいです(笑)。私は店長になって、女性が働きやすい環境づくりを実現したいです。それから個人的には、数字に強くならなければ。売り上げと利益のマネージメントは、数字が読めないとダメです。あとは、オリジナルメニュー。今、「生春巻」を考え中で、王将らしいアイデアを詰め込んでいます。こうやって、好きなものをつくりたいと提案できるのも魅力です。店のスタッフが男女関係なくひとつになって、いろいろ言い合いながらよくしていける。そんな風通しのいいお店にするのが夢なんです。